耳鳥斎と仙厓。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪市立美術館へ「江戸の戯画」展を観に行きました。

 

目的は「耳鳥斎」の絵。

耳鳥斎は、江戸時代の大坂の浮世絵師ですが

いま見てもぜんぜん古くなく

ユーモアがあって楽しい絵なのです。

ガラスケースの中に展示されていた絵本はとくに

小さくて可愛らしく、細かいところまで面白いので

ガラスにおでこがつくぐらい見入ってしまいました。

 

ザンネンなことに

週末でものすごく混雑していましたので

とりあえず耳鳥斎だけ観たら

北斎や国芳という大物をぜいたくにも軽く流し

別の部屋に展示されていた「仙厓」を観ることにしました。

 

仙厓の絵も

のびのびと大きな絵(サイズが大きいという意味ではなく)で

やっぱり面白いなぁ、好きだなぁと

このままずーっと観ていたい気分になりました。

 

耳鳥斎や仙厓のように

シンプルでのびのびとした絵が好みの私ですが

そういえば昔、会社時代の上司のイラストレーターN氏

「君はもう少し(絵に)サービス精神を発揮したほうがいいよ」

と、冗談交じりに言われたことがあります。

いやいやいやいや。

そういうNさんこそ、伝えたい部分以外は

エアスプレーで真っ黒に塗りつぶしてるじゃないですかー

と、心の中で思いました。