アルベルト・ジャコメッティの展覧会を観に行きました。
観に行った……というより
観に行った展覧会に併設されてたのを観た……という感じですが
スケッチの展示が面白いなぁと思いました。
この展覧会は、
ジャコメッティを研究していた矢内原伊作という哲学者をモデルにした彫刻と
そのデッサンの展示で
おしゃべりしてる時に、たまたま手元にあった新聞紙にデッサンしたのかなぁというのや
その辺の紙にささっと描いたのを手でちぎって取っておいたのかな?
と思われるものが額装されて展示していました。
とくに面白いなぁと思ったのは
10センチぐらいの頭部のデッサンで、
それは大きな紙の角に描かれていて
もともと折りたたまれてた紙に描いたのか?
それとも
描いたあとに畳んで保管してたのか?
どっちなのかわからないけれど
その畳まれた大きな紙を広げてそのまま額装してたので
80センチ四方の額のすみっこに、その小さな頭部だけがある(あとは折りじわの余白)
という状態なのでした。
作家が描いたデッサンを作品として見せるのなら
その部分だけ額装したら……とまぁフツー思うところを
紙全部、余白も見せるというのが
観る側にいろんな想像が働いていいなぁと思うのでした。
私が作詞家の阿久悠さんの歌が好きな理由も
余白がある……というところです。
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